ラズベリーパイで安くて安定稼働するデジタルサイネージを作ろう
最終更新日: 2018/09/29 4:17pm
こんにちは。
経理の小高です。
台風が近づいていますが、川越は軽く雨が降っている程度です。
さて、今日はサイネージ。駅やお店でよく見かけます。
下は通勤で使っている駅にあるサイネージ。帰宅するときに通りかかるとメンテナンス作業をしてました。
へぇ、と思ったのがWindows7のデスクトップ画面が出ていたことです。
図:デジタルサイネージ(弊社撮影)
システム構成にパソコンが入っていることは当たり前なのですけど、Windows7の画面を見ると「へぇ、これもアップデートかけなくちゃだめなんだな」と思って通り過ぎました。
改めて考えてみると、パソコンの画面がサイネージ(の格好)に変わっているだけのシステムです。
駅が社会インフラであることを考えると、無暗に無線を飛ばすのはよくないと思いますので、床から有線ケーブルが来ているかスタンドアローンでしょう。メンテナンスコストを考えれば通信はあった方がいいですが、スタンドアローンなのかもしません(自分なら、Windowsはつながせたくない、と考えます)。
あとシステムに必要なのは電源ですが、これは床しか入り口がないですね。
さて、会社にもサイネージがあります。
下がそれなのですが、大きいディスプレイにお客様のシステムの健康状態を表示しています。
図:デジタルサイネージ
こういうのをデジタルサイネージとはあんまり言わないですが、仕組みはデジタルサイネージとおんなじです。
これならどこにでもありますね。
株価なんかをこうやってみてる人もいると思います。
amazonでみると43型の液晶ディスプレイが40000円くらいで買えますから、大きいディスプレイも安くなりました。
次に、パソコンをどうしよう、となるわけですけど、スティックPCという選択肢がありえます。
下は1万いくらかのもので、これにWindows10が入っています。
図:スティックPC
一年以上これをつかっていたのですが、都合が悪いことがしばしば起こりました。
- Windows updateをかけなくてはならない(勝手にかかることもしばしば)。
- ウィルス対策しなくちゃいけませんが、スペック的に難しい。
- やっぱりこの大きさじゃWindows10は難しいよね。
というわけで、得意のラズベリーパイに変えてしまいました。
下はいつもの基本セットです。ディスプレイを使いますので、HDMIケーブルを用意します。全体でもスティックPCよりお安く調達できます。
ラズベリーパイ3にはHDMI出力がありますから、これを使います。
図:ラズベリーパイ
OSは定石通りにRaspbeanを入れます。オーバーヘッドを出したくありません。
ラズベリーパイは無線をつかうようにしておきます。
メンテナンス用にスタティックアドレスを振っておくのがいいですね。
ラズベリーパイはディスプレイの裏に両面テープで固定することにしました。(まじかよ、って感じでしょうか)
図:両面テープを貼ってしまう
それでは装着です。
図:ラズベリーパイを装着する。
それっぽいですね。
図:ラズベリーパイの装着後
これで出来上がりです。
ラズベリーパイはLinux(Debian系)ですから、Windowsより圧倒的に安定して動作します。Windowsはアップデートを重ねると速度が劣化しますが、Linuxでは(経験的に)そういうことがありません。
都合2台をこちらに変更してからハングアップすることが全くなくなりました。
ウィルスのリスクも圧倒的に低いですね。
いまどきのLinuxですので、ウェブ(上の写真でブラウザを表示しています)だけでなく、動画なんかも問題なく流せます。
お店や待合室でつかえそうです。
サイネージでウェブを検索するとお安いものがあるみたいですが、(対候性を考えなくていいならば)こういう構成を検討されてはいかがでしょうか?
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