【お知らせ】イー・レンジャーかわら版(2024年1月号: サードパーティークッキーが禁止になると )を発行しました。
最終更新日: 2023/12/26 4:44pm
こんにちは。
経理の小高です。
今年も残すところ1週間を切ってしまいました。
本年もどうもありがとうございました。来年も変わらぬお付き合いをお願いいたします。
令和6年、新年1月号のかわら版では「サードパーティークッキー」を取り上げました。
クッキーは(どこかに書いたように思うのですが)ウェブ黎明期からある仕組みで、Webサイトにはなくてはならないものです。
クッキーについて簡単に説明します。
クッキーはWebサイトで使われてきた技術の一つで、「ショッピングカート」で用いられるケースが一番多いと思います。
Webサイトにアクセスするときに「http(s)」というが出てきますよね。これは「通信の約束事(プロトコルといいます)」の1種。
インターネットは、この方式を採用して大成功しました。成功のキーになったのが「ステートレス」という特徴です。
ブラウザーでWebサイトを見る場合について考えてみます。
「URLをクリックしたら画面が表示されてそれでおしまい」、それがステートレスの意味です。もしかりに、表示されたページに「次ページへ」というリンクがあったときも「リンクをクリックしたら画面が表示されてそれでおしまい」。
つまり、「最初のページと次のページを同じ人が見ている」という情報がどこにも保存されないのです。これが、「それでおしまい」、つまり、ステートレスの意味です。こう約束すると、WebサイトやWebサーバーを作る際のルールがとてもシンプルになるのです。
これに対して通販サイトでは、「商品のページ」と「ショッピングカートの中身」、「決済のページ」といった一連の画面は「同じ人が操作している」という前提で表示されますよね。この一連の流れは「ステートレスではない(ステートフルといいます)」のです。
そして、この場合のように、画面間でちょっとした情報を引き継ぐための仕掛けがクッキーです。
このクッキー、最近では「悪者」扱いされてしまっています。EUでは規制対象になるし、今回の記事のようにサードパーティクッキー禁止とか。
クッキー自体は、上に書きましたように「ステートレスなWebページをちょっとの間ステートフルにする」というだけのもの。
これを、インターネット広告業界が「これを使ったら誰がサイトを見てるかわかるんじゃないか」、「そういう情報(リスト)ならどこかが買うのじゃないか」、「そうだそうだ。どこの会社から見てるかわかれば、その会社に売り込みをかけたい会社が買うに違いない」みたいな悪いことに使い始めたので、規制対象になるし、悪い使い方(サードパーティクッキー)が禁止されるようになりました。
個人情報保護などの観点では、こういうことは明らかにやってはいけません。しかしながら、Webサイトを運営する会社は「もっとダイレクトに顧客にアプローチしたい」と考えるのが当たり前ですから、そういうことに付け込む業者やプラットフォーマーがいるのは嘆かわしいことです。SNSの普及(Facebookの実名主義など)は、この傾向を加速させました。
以下のリンクからご覧ください。
過去のかわら版は下のリンク先にありますのでご覧いただけると嬉しいです。
←「【お知らせ】AEDを設置しました。」前の記事へ 次の記事へ「【お知らせ】イー・レンジャーかわら版(2024年2月号: Windows10 が2025 年10 ⽉14 ⽇でサポート切れになります )を発行しました。」→