【ホームページ】ファイアウォール管理システムをリニューアルしました
最終更新日: 2017/10/03 6:08pm
こんにちは。経理の小高です。
今日はホームページのお話です。
私どもでは、小江戸川越観光協会様、小江戸川越ハーフマラソン様、川越市医師会様、川越商工会議所様など公共系のお客様のホームページを数多く管理させていただいております。
これらのホームページは「信頼」が第一ですから、ホームページのセキュリティ対策には大変気を使っています。
おかしな挙動する閲覧者がいればシャットアウトしますし、よい(効果的でリーズナブルな)方策があればできる限り早期に取り入れる努力をしています。
7月に共用サーバープランをお客様のホームページをすべてAWS(Amazon Web Services)に移行させていただきました。これもそういった活動の一つです。
ブログ:共用VPSプランのお客様をすべてAmazon Web Servicesに移行しました。
監視のログを見るのを日課にしていると、これは臭い、というのを本能的に感じるようになります。
この「感じ」をシステム化できないか。
そう考えていました。
この度、そのようなノウハウを取り入れて、ファイヤーウォールを管理・強化するシステムをリニュアルいたしました。
2枚の図を使ってその概要を説明したいと思います。
さくら、AWSと書いてある部分が「ホームページを稼働させているサーバー群」です。これらは「ひっかりなしに攻撃をされている」と言っても過言ではありません。(誤解のないように追記しますが、これらのサーバーもファイヤーウォールや監視システムで守られています)
これらのサーバーには1日で大量のログが蓄積されます。そして、ログには「無害(正常)なアクセス」と「有害なアクセス」の経歴が混じっています。
新しい管理システムでは、「弊社で管理させていただいているすべてのホームページのログ」を1か所に集める仕様になっています。これは、「可能限り多くの挙動不審なアクセス元」を集めることで、「実際に攻撃されていないホームページ」も「悪意のある閲覧者」から守ること(予防効果)が期待できるからです。
新しいシステムは、1か所に集められたログを解析して、「無害と判断するログは無視」し「有害と判断するログ」を抽出します。
この「有害か無害かを判断する」ロジックや閾値は弊社独自の基準で行います。(ホワイトリストの管理も含む)
そして、有害なログからIPアドレスを抽出し、場合によっては有害なネットワークを特定します。
これをウェブサーバーにフィードバックして、ファイヤーウォールを強化します。
ファイヤーウォールに追加された閲覧者(攻撃元IP)は二度と(ご連絡をいただかない限り)ホームページにアクセスすることはできません。
このフィードバックプロセスをぐるぐると回すことでファイヤーウォールが強化されていきます。
このシステムを使いながらも、セキュリティ対策を向上させていくことはこれまで通りです。
たとえば、弊社では包括的なITサポートシステム(名称:オクトパス)にディープラーニング(畳み込みニューラルネットワークによる画像認識)を導入しております。
ブログ:ITサポートシステムに深層学習(ディープラーニング)を導入しました
上の「有害か無害かを判断するロジック」にディープラーニングが応用できるのではないか、と考えています。(漠然としたイメージなので、プログラムロジックに落とすにはなんらかのトリガーが必要そうです)
「ホームページのセキュリティはイー・レンジャー」ということで、よろしくお願いいたします。
←「【IoT】ラズベリーパイ3+SORACOM Air(AK-020)+AmbientでGPSロガー(所在地確認)を作ってみる」前の記事へ 次の記事へ「【おしらせ】川越ものづくりブランド KOEDO E-PROの審査会にいってきました。」→