【お知らせ】興味しんしんのメタバース展・XR展。
最終更新日: 2023/07/05 1:48pm
こんにちは。
経理の小高です。
蒸し暑い日々が続きます。
今年の梅雨は九州・中国・四国・東海で大雨との報道。被災された方々には1日も早い生活の正常化をお祈りするばかりです。
関東地方では雷雨・竜巻。子供の頃は「雷がなったら梅雨があける」と年寄りに言われていました。竜巻なんて聞いたことない。
毎年のことですが、気象が変化しているのか、それとも変動の範囲なのか気になります。
さて、先週の金曜日(2023/6/30)の暑い中、東京有明(国際展示場、ビッグサイト)で行われた「メタバース展」、「XR展」を見に行ってきました。
IT関連の展示会も、コロナのために一時中止されていた時期がありましたが、昨年あたりから徐々に元に戻っています。今回の展示会はとても活気がありました。
ちなみに、XRとはAR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(ARとVRのミックス)をまとめて表した言葉です。
下の写真はVRのブース。マンションの設計図から仮想空間内にモデルルームを作って、まるで「本物を見ているように内覧できる」デモンストレーションをやっていました。
私も参加させていただきましたが、ベランダからの眺望も再現できる、昼と夜を再現できるといったモデルルームではできないことが実現できています。もちろん、室内をうろついて、ドアを開けてトイレやお風呂場をみることもできました。実際のモデルルームよりも格段に安くできるのだそうです。
これに対してARは、仮想的な物や人を現実風景の中に配置して、あたかもそれらが本当にあるように見せることができる技術です。このデモンストレーションもいくつか体験してきました。
ARをつかえば、たとえば、不動産デベロッパーが、分譲予定の土地に「あたかも建物が立ってしまったか」のように顧客に見せることができます。
ARではすでに存在する周囲の施設の中に「架空の建物」を見せることができます(このため拡張現実といいます)。それをみるには専用のグラスが必要ですが、3D CADの図面があれば制作はさほど手間ではないそうです。
3D CGの世界では、Unity(ユニティー)とUnreal Engine(アンリアル・エンジン)が2大開発ソフトです。信じられないくらい本物のように見える3Dゲームは、これらのソフトを使ってクリエーターによって作成されています。
今回の展示会はとても活気があって、これからを予感させる内容でした。
ITの世界ではこういった「視覚技術」と並行してAI(生成AI、拡散AI)が注目されています。生成系AIとしてはChatGPTやBard、拡散系AIとしてStable DiffusionやMidjourneyが著名ですが、これらはいずれも2023年後半にドバッと注目を集めた新技術です。
直近では、拡散AIに生成AIが結合することで、信じがたいほどのクオリティのイメージ、映画・動画、コマーシャル、音楽などが、考えられないスピードで生まれるだろうと言われています。
AIによるこれらのアウトプットは、このような「視覚技術」や「3Dプリンター」を介して、ゲームだけにとどまらず、製造・建築・アミューズメントといった実体経済に波及してくる、はずです。
つい最近、ジェフリー・ヒントン元トロント大学教授が引退を表明されました。ヒントン教授が現在のAI技術(Deep Learning)に新しい地平線を切り開いたのは2012年です。生成系AIにせよ、拡散系AIにせよ、そのの延長線上にあります。
それからChatGPTまで10年。
スマホの成長速度と社会的・経済的インパクトに匹敵する革命ですね。
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