【オクトパス】ChainerからPyTorchへ移行しました
最終更新日: 2022/03/02 2:15pm
こんにちは。小高です。
思い返してみると昨年の年末(2019/12)、プリファードネットワーク社から「Chainerの開発を停止します」というアナウンスが出て大変びっくりしました。
弊社のIT管理システム「オクトパス」はAIベースの画像識別機能を持っていますが、この部分をずっと支えてきてくれたのがChainerだったからです。
プリファードネットワーク社はChainerの開発リソースをPyTorchの開発に振り向けるとのことで、既存のChanerユーザーもPyTorchに移行するようアナウンスされました。
外部サイト:Preferred Networks、深層学習の研究開発基盤をPyTorchに移行
オクトパスの開発を始めた2014年頃、Chainerはとても使い勝手のいい「国産AIフレームワーク」でした。
深層学習(Deep Neural Networks)にブレークスルーがあったのが2012年だったので、「第3次AIブーム」のかなり初期から頑張ってきたソフトウェアです。
海外の文献でTensorFlow(Google)やPyTorch(Facebook)のアピアランスが高くなっていったのは仕方ないこととして(AI論文にはほぼ必ずサンプルプログラムが公開されるので、どのフレームワークが流行っているのかわかりやすい)、やはりショックでした。
このアナウンスから1年も経ってしまいましたが、オクトパスのChainerからPyTorchへの移行が完了しました。
ありがとう、Chainer!!
新しいアーキテクチャは以下のようになっています。
最近データベース(MySQL)のバージョンを8にアップしたので、それも反映しました。
次はCUDAを11.0にバージョンアップする予定です。これに伴って、PythonとPyTorchもバージョンアップすることとなるかと考えています。
その後はPHPの8が(変更としては)大きそうです。
MongoDB v4は意外とモッサリしているので、なんとかならないかと思ってます。
オクトパスは弊社の「基幹システム」ですので、出来る限り「フレッシュ」な状態を維持するよう頑張ります。
弊社統合IT管理システム「オクトパス」については下のリンク先に詳しい説明がございます。
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