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【おしらせ】電子帳票保存法(電子取引関連)の支援プログラム(フリーソフト)をGitHubに公開しました。

最終更新日: 2022/10/05 9:13am

カテゴリー: お知らせ, シェア, 電子帳簿保存法

こんにちは。

経理の小高です。

何回かにわたり、かわら版やブログで「電子帳票保存法」について取り上げました。

ここで「電子情報保存法」と言っているのは、電子取引に関わるデータを電子的に保存しなければならなくなる、という部分のみをさしています。

 

「経理の小高」といいましても「集計担当」という意味で「本当はコンピュータ技術者」ですので、経理にまつわる作業はできるだけ簡単にしたいと考えています。

 

保存要件

さて、電子取引の保存については2つの要件が挙げられていています。

1.保存要件(以下のすべてを満たさなくてはならない)

(a) 関係書類(システムのマニュアル、概略書など)の備付

(b) 見読可能性(閲覧性の確保): 保存場所にPC、ディスプレイ、プリンタなどを備付けて、記録事項を整然とした形式および明瞭な状態で速やかに出力できること。

(c) 検索機能の確保: 取引年月日、取引金額、取引先により検索できること。日付、または金額の範囲指定により検索できること。二つ以上の任意の記録項目を組み合わせた条件により検索できること。

 

2.改ざん防止措置(以下のいずれかを満たす)

(A) タイムスタンプが付された後のデータを授受

(B) データ授受後にタイムスタンプを付す

(C) 訂正削除履歴の残る(または訂正削除さできない)システムを利用

(D) 訂正削除の防止に関する規定を作成

 

「改正 電子帳簿保存法ハンドブック(改訂版):税理士法人山田&パートナーズ」P81より。

 

このうち2.改ざん防止措置については(他のブログで書きましたが)小規模事業者にとっては「システムを使わない2- (D)がリーズナブル」と思われます。

1は相当問題です。電子データの保存先としては弊社シェアのようなファイルサーバが適当ですが、一般論としてファイルサーバーの機能で上の1- (c)を全て満たすことは難しいと思われます。また、1-(b)の後半は「検索結果のリスト化する」ことを指していると思われますが、これもファイルサーバーの基本機能としては一般的ではありません。

 

ファイル名検索システム

前置きが長くなりましたが、そこで、ファイルサーバー向けのファイル名検索システムをGitHub上に公開しました。

 

図:GitHubの画面

URLは以下です。MITライセンスにしていますのでご自由にお使いくださいませ。

https://github.com/erangerltd/search_by_filename

 

以下のような画面でファイルサーバーにあるファイルを検索して一覧表示するシンプルなものです。(正確に言うと、ファイル名が合致するものを検索します)

機能はGitHubのREADMEに概略を記載しています。

図:ファイル名検索システムの画面

上の画面は条件に一致するファイルを一覧表示したところです。各行をクリックするとファイルをダウンロードできます。

最終変更日時がありますが、法令でいう「タイムスタンプ」とは意味が違うので注意してください。

法令にあるタイムスタンプは、ある時点でのデータの存在と改ざんがないことを保証する電子署名のようなものです。(上の2.改ざん防止措置の方の話になります)

上の最終変更日時は文字通り「ファイルがいつ作成・変更されたか」を表すものです。一般的にシステム屋さんはこちらをタイムスタンプというので紛らわしいです。

 

以下は画面にある検索ボックスです。日付範囲、金額範囲、フリーワード(取引先名やメモを想定)してファイルを絞り込みします。これは上記の要件1- (c)への対応です。

CSVボタンは、画面の検索結果(ファイル名の一覧)をCSV形式でダウンロードする機能です。これは上記の要件1-(b)の後半部の対応のつもりです。

図:検索ボックス

 

 

弊社では、シェアに電子取引データを保管して精度をあげるべく努力しているのですが、その中で「作っちゃうか」と思って作った(作っている)プログラムです。

弊社の取り組みは

ブログ(かわら版):【お知らせ】イー・レンジャーかわら版(2022年8月号:電子帳簿保存法へのイーレンジャーの取り組み )を発行しました

を参照いただけると幸いです。

ひどく簡単なプログラムですので、これなら(シェアユーザーでない方にも)公開しちゃったらいいんじゃん?と思って公開しました。

 

改造すれば本格的なシステムになるかもしれないので、ダウンロードしてみてください。

問題はGitHubにコメントや質問が来た時に対応できる工数が確保できてないことですが、コンピュータ業界はもともと「勝手にやる」「勝手にやって」という業界なので悪しからずご了承くださいませ。

もう少しテストしたらシェアユーザーの方にはリリースしたいと考えています。

 

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