WindowsCreatorsUpdate適用後のOutlook送受信の不具合対応
最終更新日: 2017/08/30 5:23pm
---概要---
・WindowsCreatorsUpdateが適用された後にOneDriveの同期とローカルのOutlookの送受信ができなくなった
→OneDriveの同期はOfficeのアンインストール/インストール後の再設定で復旧
→Outlookはプロファイルを削除、ipv6を全てのIFで無効にしてアカウント再作成で復旧
※同じトラブルの方のお役に立てれば幸いですが全ての環境で上記作業にて復旧することを保証するものではありません。
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運用担当の石川です。
さてWindows10ですが基本的にアップデートを適用しないという選択肢がありません。(エディション、環境によっては可能なようですが)
2017/4に「WindowsCreatorsUpdate」と名付けられた大型のアップデートがあり、これが色々なPCで問題を引き起こしているとのことで戦々恐々としていたのですがついに私のPCにもあたってしまいました。
初めてアップデートしたのが2か月近く前、その時点で自分の環境では
・OneDriveの同期クライアントが動かない
・ローカルのOutlook(Outlook2016)で送受信ができない
・ある有償ソフトのライセンス情報がなくなる
という不具合が発生しました。
最後の一つはライセンスを再登録で事なきをえましたが、上の2つは直らず、その時は自分のPCの復旧にそんな時間をかけていられないため、システム設定の「回復」からUpdate適用前に戻すことでお茶を濁しました。
(ちなみに「回復」によりアップデート適用前に戻すと登録してあったVPNの設定が全て消えてしまいとても困りました。)
そんなことを繰り返すこと2回ほど、このまま繰り返しても逃げられないため腹をくくって対応することとしました。
※上記アップデートは延期できますが、最終段階までいってしまっているといつか当たってしまうため
まずは問題のおきるOneDrive同期クライアント、OutlookともにOfficeに含まれる(インストールしているのがOffice365よりダウンロードしたOffic2016だった)ため、Office関連のプログラムを全てアンインストールし、再起動後、Office365よりインストールプログラムをダウンロードしなおし再インストールを実行しました。
すると前回は再インストールでも直らなかった記憶があるのですが、ここでOneDriveの同期は復旧。
これならOutlookもすぐに直ってくれるに違いないと高をくくっていましたが、Outlookの送受信がうまくいきません。
動作としてはOffice365(ExchangeOnline)に接続できていないような状態です。
不具合を検索して出てくる情報を元に
・Officeのアップデート → 最新
・プロファイルを消して再作成 → NG
・ウィルスソフトを一時無効化 → NG
・ファイウォールの除外PGMに追加 → NG
・再々インストール → NG
と色々試しましたが復旧しません。
Microsoft Office 365 サポート/回復アシスタントで確認しながら進めても一向に直らず困り果てていたところ以下情報にたどり着きました。
・Creators Update後、Outlookメールが送受信できない【Ver1703】
上記を参考にさせて頂き全てのインターフェースのipv6をOFFにし、プロファイルを消して再登録したところ今までの苦労が嘘のように元通りに。
以前L2TPのVPNを設定した際にもipv6をオフにしないとうまく接続できないことがありましたが、これは気づきませんでした。。。
ipv6を使う環境では全く解決になりませんが幸い対象のPCでは不要の為、しばらくはこのまま様子をみます。
しかし強制アップデートで致命的な不具合がでると非常に困ります。。。
【ついでに:Win10でipv6をOFFにする手順】
①画面右下のイーサネットマーク(もしくはWifiの電波マーク)を右クリックし「ネットワークと共有センターを開く」をクリック
②「アダプターの設定の変更」をクリック
③イーサネット、Wi-Fiなど使用しているインターフェースを右クリックし、プロパティをクリック
④「インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)」のチェックを外してOKを押す
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